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mamalive Interview
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青木愛さん
Photo:開大輔


1969年生まれ、東京都出身。早稲田大学教育学部卒業後、博報堂に入社。営業4年、雑誌で2年計6年間勤め、5歳年上の佐藤可士和氏との結婚を機に博報堂を退社。その後、外資系化粧品ブランドのクラランスとゲランのPRを1年半ずつ務める。2000年に佐藤可士和氏が「SAMURAI」を設立し、1年後マネージャーとして参加。現在1歳7ヶ月の男の子のママでもある。

 


Photo:開大輔



佐藤可士和氏との出会い、そして人生の転機。

 日本を代表するアートディレクター、佐藤可士和氏の妻であり、ご主人の設立した「SAMURAI」のマネージャーを務める悦子さん。ご主人との出会いは博報堂時代、同期との食事会の席でだったそう。
「同期の子がセッティングしてくれた食事会に主人がたまたま同席していて…。彼は当時、社内をスケーボーで移動し、髪は金髪で腰パンに鎖をジャラっと付けているようなスタイルでも有名でした。基本的に私が好きなスタイルではなかったのですが、出逢った第一印象はセンスが良い人だな…でした。5歳年上でキャリアとしても先輩でしたが、意気投合し、その後は自然な流れでお付き合いするようになり、1年間の婚約期間を経て結婚しました。社内恋愛でしたが、お互い全く関わりのない部署だったので支障はありませんでした」
結婚を機に退社。「当時の博報堂では結婚で退社する人はほとんどいなく、『寿退社なんてもったいない?』みたいな雰囲気がありましたね。でも仕事が深夜になる事が多かったので、そんな状態では新婚生活が楽しめないと思い、悩まず退社の道を選びました」 キャリアより専業主婦になることを選択した悦子さんでしたが、一転、「外資系化粧品ブランド『クラランス』の宣伝広報マネージャーをやってみないか」と元上司に誘われたのでした。「一度は家庭に入ろうと思ったのですが、興味のあるお仕事でしたし、私のペースで出来るかなとも思ったのでやってみることにしました。主人も『自分がハッピーでいられるんだったら良いんじゃない』と背中を押してくれました」
 結婚と化粧品会社のPR職。悦子さんの新たな生活が始まる。「外資系のブランドだったので資料は全て英語。辞書片手に頑張りましたが、専門用語が多く、辞書に出ていない単語もあり理解するには時間がかかりました。英会話教室に通ったり、皮膚科学の専門本を熟読したり努力を積み重ね、少しずつですが自分の自信に繋げていきました」
その後ある女性との出会いをきっかけに同業他社の「ゲラン」のPRに転職する。「仕事の内容はそんなに大きく変わりませんでしたが、その女性に刺激を受け、一緒に仕事が出来ることに新たな喜びを感じていました」

 その頃、ご主人は独立し、「SAMURAI」を立ち上げる。徐々にご主人の仕事が忙しくなり、悦子さんも「ゲラン」のPR職の傍ら、ご主人の仕事に関わるようになる。「主人に『ゲラン辞めて、サムライを一緒にやるのはどう?』と誘われた時は、展覧会のオープニングや本の出版などスケジュールが続いていて、面白そうだなと感じていた時でした。新しい分野でしたが、PR職と近いものがありましたし、二人のこれからの人生の事でもあったので、主人と一緒に働くことを決心しました」

青木愛さん
家族と湯布院にて

 

母親として、妻として…。

 「子どもを授かった時はある程度、仕事のペースが出来ていましたし、クライアントや他のクリエーターの方々との信頼関係も築けていたので、マタニティライフに不安はありませんでした」と当時を振り返る悦子さん。
昨年1月に長男を出産している。「プレスクールのお友達と行動する事が、今の私と息子の楽しみの一つです。そこでいろいろな体験をしています。専業主婦のママに比べると、息子に何もしてあげられていないなと最近悩む事もありますが…。シッターさんに預けっぱなしにならにように、朝、仕事がある時は夕食を一緒にして、夜遅くなってしまう日はお昼頃まで息子と過ごすようにと、出来る範囲でメリハリをつけるようにしています。子育てをしながらの仕事は、物理的には大変ですが、仕事が子育ての、子育てが仕事の良い刺激になっています。いろいろな経験を通して息子自身で進みたい道をチョイスして欲しいなと思います」
 仕事を共にするご主人とは、「二人の考えを理解し合い共有することを大事にしている」と悦子さんは言う。「息子が生まれる前はいつでも二人の時間が持てたのですが、今は家でゆっくり話をする事が難しくなってきたので、月2回くらいは、シッターさんに預けて二人で食事に出かけます。二人でやりたいことを仕事にしているので、仕事とプライベートを分けるという事は特にしていません。一緒に仕事をすると決めたとき、周りの人に喧嘩の原因になるから止めた方がいいと言われましたけど(笑)、同じ会社で働いていても、仕事の領域が違うのでぶつかる事はありませんね。お互いやりたいことをやっていますが、『SAMURAI』では主人が中心となって動き、クリエイティブ以外の環境を私が整え、お互いに支え合っています」


一人の女性として…

 「私自身がハッピーであることが大事だと思っています。私がハッピーでないと周りもハッピーになれないと感じているので…。化粧品会社にいる時、子育てもキチンと、ご主人とも仲良く、ご自分もキレイにされているという女性の先輩方を見てきました。彼女達から『何かを犠牲にしなくても素敵に人生を送ることが出来るんだ』という事を学びました。私もそのような女性になりたいと歩み始めています。キャリアと子育てとの間で悩んでいる人がいたら、悩まなくても両方とも手にすることが出来るということを伝えていきたいですね」
  悦子さんに“夢”を尋ねてみた。「主人との趣味は見た事のない物を見に行く、行った事のない所に行くという旅行。“見た事のない物を作り出す”それはお互いに共通している思い。この思いを『SAMURAI』で作り出し、社会に貢献できればと思っています。家族としては普通に仲良く暮らしていきたいですね」

ママリブ読者にメッセージ
 「迷った時は、一番大事なものを選んで、他のものは捨てるという“勇気”も大事かなと思っています。今、私がこうあるのも、人気企業の会社を結婚生活の方が大事だと思い辞め、辞めた事によって化粧品会社の道が開け、更に『SAMURAI』への転職も主人との人生の方が大事と考えた結果であります。 息子との時間が大事と思えば、何とかして仕事のスケジュールを調整しています。特に息子が出来てからは、何が大事で何を捨てるかの選択を迫られることが多いですね。常に一番大事な事だけを選んで後は潔く全て捨てる、そして捨てた事についてはクヨクヨ考えないという姿勢を心がけてみてはいかがですか。もちろん先の事をよく考えることも忘れずに…」

2008.9
 

Q1. いま一番やってみたいことは?(仕事・子育て以外で)
. フライフィッシング。今シーズンデビューして、自然との対話、魚との勝負、自分との勝負にすっかり魅了されたので。
Q2. 健康や美容で気をつけていることは?
週2回のパーソナルトレーニングを欠かさないこと。
Q3. 最近読んだ(観た)中でおすすめの本(映画)は?
本 武田双雲さんの“しょぼん”と“書本”  暖かい気持ちになります。
Q4.お気に入りの一品を教えてください。
“生活の木”のハーブコーディアル〈ローズ〉バランスのとれた甘酸っぱさが気分をリラックス&リフレッシュしてくれます。
Q5. 気分転換の方法は?
宝塚を見ること  すべてが美しいもので構成されている舞台は気分転換に最高



お気に入りの一品
ハーブコーディアル
※天然ハーブからエキスを抽出したナチュラル飲料。



上:”佐藤可士和の作り方”

下:武田双雲さんの“しょぼん”