仕事を持つママは子どもを保育園に預ける。その理由は長時間預かってもらえる、延長保育があるなどが一般 的だが、小さな子どもを持つワーキングマザーの本音はどうだろう。橋本恵理さんが施設長を務める東京都新宿区の早稲田フロンティアキッズは、働くママに人気が高く、入園希望者が後を絶たない。その理由は、幼稚園、保育園、学童保育、お稽古ごとの垣根をなくし、国際的に通 用するコミュニケーション力を身につけるという独自のコンテンツにある。
自身の子育て経験から「保育園だと、あきらめなければいけないことがあった」と橋本さんは言う。結婚を機に化学品・食品の大手メーカーの研究職を辞め、保育事業を展開する会社でプランニングをしていた橋本さんには、仕事を続けるなら子どもを保育園に預けるという選択しかなかった。とてもいい先生に出会えたことは良かったが、英語や文化などさまざまなコトやモノにふれる環境の中で、子どもの可能性をできる限り広げてあげたいという想いは、時間的な理由から叶えることができなかった。
「あの頃あきらめてきたことを、何とかできる仕組みをつくりたかったんです。そして働くお母さんの味方になって、大変なことをひとつでも減らしてあげたいと思いました。育児休業中に、専業主婦のお友達がたくさんできたこともあり、仕事を持たなくても家で子育てする母親たちには大変な苦労があることを知りました。すべてのお母さんに共通 するのは、子どもを少しでも良い環境で育ててあげたいという想い」こんな母親目線の気持ちがコンテンツづくりのベースにある。そしてモンテッソーリの教具やコミュニケーション手段としての英語を取り入れた保育・幼児教育に、世界の文化や食育なども取り入れ、お稽古ごとや学童保育の機能も備えたコンテンツが生まれた。
何もないところから、こういった保育内容を一から組み立てていくことは、誰にでもできるものではない。働きながら2人の女の子を育ててきたという実体験は言うまでもなく、保育関連の会社の企画室で約15年間、営業から企画、成約後の管理までに携わったというキャリアがあったからこそ。
「会社では何でもチャレンジさせてもらえました。だから何でも自分でやりたくなったのかもしれません。同じ女性として、経営者として尊敬していた社長が会社を興したのが38歳だったこともあり、人生の折り返し地点・40歳で会社に残るか独立するかの選択をしようと決めていました」 |