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mamalive Interview

株式会社フューチャーフロンティアーズ 早稲田フロンティアキッズ 橋本恵理さん
橋本恵理さん
橋本恵理さん


大学卒業後、化学品・食品などのメーカーに研究員として就職。バイオテクノロジーの分野で遺伝子組み換えや抗生物質の研究開発に携わる。大学時代の先輩であるご主人と結婚。別 会社に勤めながらも研究内容が同じだったことから、異動の必要性が生じたことをきっかけに退職を決意。その後、保育関係の会社に勤めはじめる。2人の娘の子育てと会社での経験を生かし、2003年の春に会社仲間3人で独立。現在は株式会社フューチャーフロンティアーズのCOO、早稲田フロンティアキッズの施設長として充実した日々を送る。

フロンティアキッズ 橋本恵理さん  

仕事を持つママは子どもを保育園に預ける。その理由は長時間預かってもらえる、延長保育があるなどが一般 的だが、小さな子どもを持つワーキングマザーの本音はどうだろう。橋本恵理さんが施設長を務める東京都新宿区の早稲田フロンティアキッズは、働くママに人気が高く、入園希望者が後を絶たない。その理由は、幼稚園、保育園、学童保育、お稽古ごとの垣根をなくし、国際的に通 用するコミュニケーション力を身につけるという独自のコンテンツにある。

自身の子育て経験から「保育園だと、あきらめなければいけないことがあった」と橋本さんは言う。結婚を機に化学品・食品の大手メーカーの研究職を辞め、保育事業を展開する会社でプランニングをしていた橋本さんには、仕事を続けるなら子どもを保育園に預けるという選択しかなかった。とてもいい先生に出会えたことは良かったが、英語や文化などさまざまなコトやモノにふれる環境の中で、子どもの可能性をできる限り広げてあげたいという想いは、時間的な理由から叶えることができなかった。

「あの頃あきらめてきたことを、何とかできる仕組みをつくりたかったんです。そして働くお母さんの味方になって、大変なことをひとつでも減らしてあげたいと思いました。育児休業中に、専業主婦のお友達がたくさんできたこともあり、仕事を持たなくても家で子育てする母親たちには大変な苦労があることを知りました。すべてのお母さんに共通 するのは、子どもを少しでも良い環境で育ててあげたいという想い」こんな母親目線の気持ちがコンテンツづくりのベースにある。そしてモンテッソーリの教具やコミュニケーション手段としての英語を取り入れた保育・幼児教育に、世界の文化や食育なども取り入れ、お稽古ごとや学童保育の機能も備えたコンテンツが生まれた。

何もないところから、こういった保育内容を一から組み立てていくことは、誰にでもできるものではない。働きながら2人の女の子を育ててきたという実体験は言うまでもなく、保育関連の会社の企画室で約15年間、営業から企画、成約後の管理までに携わったというキャリアがあったからこそ。
「会社では何でもチャレンジさせてもらえました。だから何でも自分でやりたくなったのかもしれません。同じ女性として、経営者として尊敬していた社長が会社を興したのが38歳だったこともあり、人生の折り返し地点・40歳で会社に残るか独立するかの選択をしようと決めていました」

橋本恵理さん
 
絵本


自分の人生をどう生きるか、最後は自分で考えるもの。自問自答を繰り返しているうちに、同じ志を持つ二人の同僚と出会う。一人は同じ企画室に勤務し経営学にも精通 した男性、もう一人は子育て支援に熱く、地元・浦安で「子育てネット」というWebサイトを開設している女性。この二人と一緒ならできないことはないかもしれないと感じていた。
「まわりは大反対でしたね。もちろん主人にも反対されました。会社を、園をつくることに意味があるかって。私は言い出したら聞かないから、主人はあきらめたんだと思います(笑)。同居している母親と子どもが食事や宿題など子どもたちの世話をしてくれること、私の収入は期待されていなかったことでこの道へ踏み出すことができたのだと思いますね」

橋本さんが具体的に参画したのは4月のこと。
「7月のオープンまではあっという間でした。すごく勉強しましたよ。保育の専門書を片っ端から読みました。上智大学の教員コースの聴講にも行きました。保育士や教員の資格もないし、専門機関で勉強もしてこなかった。だから、取り返すために必死でした。本当はいちばん知っていなければならない保育の現場を知らない分、立ち上げてから学ぶことも多かったですね。1年半経った今も、まだまだ勉強中です」そして橋本さんは、この仕事を続けている限り、子どもから、親から、スタッフから、その他のいろんな人と関係から常に学ぶことがあると言う。

保育理念に賛同して集まってきてくれたスタッフとの関係では、現場側と経営側の層ができないように心がけている。人員配置をどうするか、スタッフのストレス状態はどうか、どこまで経営者として口を出し、どこまで任せられるのか。その微妙に変化する境界線を、毎日できる限り長く現場にいることでつかもうとしている。
「スタッフが雇われているという意識を持っていては、良い教育はできません。だからスタッフ一人ひとりの特性を見極めながら、同時進行で保育の勉強も続けています。そこから得た知識や情報は、実際に現場で検証していかなければいけません。まず、経営者になるのであれば、現場のことをすべてわかっていなければいけないと思います」

今、実感としてあるのは、スタッフに恵まれているということ。その中で、どれだけベストを尽くせるか、「くそ」が付くほど真面 目にやっている。だから園を利用したいという方がいてくださる。それでも橋本さんは「まだまだ足りないことがある」と言う。
「園を利用される方に、心からよろこばれることを、いろんなカタチで示していくこと。それをして初めて前進できるものだと思います。そのためには、本当によろこばれるコンテンツをしっかりとつくっていくことがいちばん大切だと感じています」

 
写真
 
Q1. いま一番やってみたいことは?
子どもと海外旅行に行きたい。
以前は有給がありましたが、今はないですからね。
もう一度、クラシックバレエの舞台に立ちたい。
この仕事についてから教室に通うのを断念したんです。

Q2. 自分のどこをほめられるとうれしい?
自分の生き方を認めてもらえること。
反対の中、信じてやりはじめた道なので。

Q3. 今までで一番はずかしかったことは?
バレエの舞台で失敗したこと 練習ではOKなのに、
本番でワザが決まらなかったんです。

Q4. 最近いつ泣いた?その理由は?
内緒です…(笑)。
Q5. あなたがすごく感動した映画は?
すごくというほどではありませんが、
好きな映画は「風と共に去りぬ」です。
“くじけない”精神が好きです。