今岡さんはプロ野球選手として活躍するご主人と5歳になる息子さんを持つ。結婚2年目、かわいい男の子にも恵まれ、主婦としても十分幸せそうに見える今岡さんは、ある理由からネイリストへの道を歩きはじめた。
「他の仕事に比べると、野球選手の職業寿命は長くありませんよね。子どもが生まれて、主人もプロとして軌道に乗り始めた頃、家族としての将来を考えると、私も何か手に職をつけたほうがいいだろうと思いはじめたんです。当時同居していた主人の両親とも相談して、ネイルサロンの経営を考えるようになりました 」
彼女がネイルの魅力を知ったのは、幼稚園の頃。母親のネイルカラーを塗るのが好きだったとか。
「小さいころにネイルが好きになり、高校や短大時代にも爪のお手入れやカラーリングはこまめにやっていましたよ。仕事として何をしようかと考えたときに、ネイルしか思い浮かびませんでした。育児と家事をしながら勉強するのは大変だけれど、好きなことなら続けられるんじゃないかって」 まずは子育てをしながら通えるスクール探しから。そうすると場所も時間にも制約がかかる。近くにスクールもなく、いろいろ探してやっと見つけたのが、個人指導をしてくれるネイリストの先生だった。
レッスンを受けて1カ月も経たないうちに検定試験に合格。そして西日本最大のネイルコンテストのジュニア部門で応募者160人という難関を勝ち抜いてネイルケア賞を受賞した。
「スクールと違って、一対一の個人指導がよかったのだと思います。もともと手先が器用なほうではありませんが、ネイルだけは小さいころからやっていたこと、そして好きだったこともあって指先の皮ギリギリまでカラーできるようになりました。賞をいただいたときは本当にうれしかったですね。これまでの苦労も忘れるほどでした(笑)」
先生のお墨付きで独立。予約制で仕事を受けていたが、さらにネイルの技術を磨きたい、サロンの経営を学びたいという思いから、芦屋の人気サロンで今岡さん自身が通 っていた「サロン・ド・デコルテ」のスタッフに。
「主人の母は、仕事をしたいと思いながら専業主婦を続けてきたこともあり、初めから協力的でした。子どもが熱を出したときも預かってくれたり、今でもあたたかく見守ってくれています。だからこそ、ネイリストとして技術を磨くことも、サロンの経営を学ぶこともできたと感謝しています」 |