気軽に始めた学生時代のイベントのMCや番組レポーターのアルバイトが、いつしかウェディングプロデュースの仕事として現在の本業へと発展した草場明子さん。1998年に5人の女性スタッフでウェディングプロデュースと人材派遣の会社、株式会社クランツを立ち上げた。
時代は、従来のホテルや結婚式場の披露宴でなく、レストランやガーデンなど目新しい場所を使ったりするオリジナルウェディングのスタイルがブームとなりつつあった。大きなレストランにもウェディング事業部などができ、草場さんの仕事内容はそこへ参画して企画立案の提案などをする。会社は順調にまわり始めていた。
そこへ草場さんの突然の妊娠が発覚。しかもパートナーであるご主人との結婚を控えた直前の出来事だった。
「出産はまったく私の人生のスケジュールに入っていなかったことだったので、妊娠中はいろんな意味で大変でした」と言う。それは、取引先の人には誰にも言わずに出産をせざるを得なかったこともあるが、ハードスケジュールも重なって、体調がおもわしくなく、半年近くも安静を強いられた管理入院をしたことだった。
「社長としての責任があるから、毎日がとても心配で寝るに寝られない状態でしたね。入院していることもクライアントには内緒にして電話やメールで対応して、打ち合わせには代わりに他の社員に行ってもらったりしました。
つまりウェディングプロデュースの会社を背負っている代表者として考えることは・・・・・・、競合会社の社長はほとんど男性。24時間すべて仕事に時間を割り当てられる、それなのに私はこんなところで寝ていられない・・・・・・、という焦りがありました」。 そうした焦りのなかでも時は過ぎる。無事に出産を終えると、なんと産後45日目で仕事に復帰した。もちろん仕事復帰には、歯科医師であるご主人の理解と協力もあった。 保育園に子供を預けながら、草場さんはひとつ気がついたことがあったそう。
「今までの私の仕事は、女性の仕事のマネジメントをしてサポートすること。そして結婚。思い出に残る素敵な結婚式をお手伝いすること。女性の人生のなかでそこまでのサポートだったのですが、実は女性が本当にサポートしてもらいたいのは、出産後からだったことに気がつきました」。
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