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mamalive Interview
40歳で大転身。学生時代の夢を叶えて人気雑誌『STORY』のライターへ。ライター 秋元恵美さん秋元恵美さんトップ
秋元恵美さん

プロフィール
1962年、東京都出身。大学を卒業後、商社に勤務。6年間のOL生活後、結婚。2歳違いで長男、次男を出産。夫の転勤に伴い、関東や東海地方に暮らす。子育て中は、子どもを対象に英語を教える仕事に携わる。子どもたちが小学生になったのを機に、GAPでアルバイトを始める。その後、バナナ・リパブリックの立ち上げに関わり、ショップで販売の仕事に従事。2006年、女性誌『STORY』の第3回スタッフ一般公募に応募し、見事合格。現在は、『STORY』や『美STORY』のライターとして活躍中。

  秋元恵美さんイメージ@

忘れかけていたあの頃の夢
友のひと言で一歩を踏み出す


  きっかけはコンビニでの立ち読みだった。病院の帰り道、たまたま立ち寄ったコンビニで手にした女性誌に、その広告はあったのだ。
――あなたも『STORY』で働いてみませんか?―――
「それで応募したんです(笑)」
 笑顔で話す秋元恵美さんは、ママリブ世代にもよく知られた人気女性誌『STORY』のライターである。どのようにしてその仕事に就いたのか聞いてみたところ、返ってきた答えは意外にも「一般公募」。さらに驚くべきことに、恵美さんはそれまで編集やライターの経験はまったくなかったという。
「もともと学生時代は新聞学を専攻し、マスコミ志望だったんです。でも、狭き門だったから、結局、商社に就職。だから、『STORY』の求人広告を見たとき、『そうだ!こういう仕事がやりたかったんだ!』って思い出して…」
 『STORY』が大好きな雑誌だったことも背中を押した。受かるかどうかわからないが、とにかくチャレンジしてみよう。その思いは、学生時代から仲のいい新聞記者の友人にも伝えた。
「でも、すぐには動かなかったんです。仕事もしていたし、家事や子どものこともあったから、面倒になっちゃったんです。そしたら、締切の前々日に友人から電話がかかってきて。『自分で言ったんだから、本当にやりなさいよ!』って。そう言われちゃったら、やらなきゃ!(笑) 約束したからには、“何もしない”というのは恥ずかしいですから」
 友人の言葉に発奮した恵美さんは、ようやく重い腰を上げる。履歴書、顔写真、全身写真に加え、課題作文の「私が『STORY』でできること」。これらすべてを揃えて投函したのは消印有効当日だった。それから2ヵ月近く。てっきり落ちたと思っていたところへ「面接に来てほしい」との電話が! その後はとんとん拍子、面接の翌日には合格の連絡を受け取った。こうして「ライター 秋元恵美」は誕生。アラフォーにして、ついに学生時代の夢を叶えたのである。


無我夢中でつかんだ
ライターとしての手応え

 ライターの仕事は幅が広い。企画を出すことからはじまり、誌面に登場する読者モデルの人選、撮影に関する打ち合わせ、撮影・取材、原稿書き、校正etc. たった1ページを作るにもさまざまな工程があり、多くの人の力が必要になる。それらをすべて仕切るのがライターだ。
「でも、そんなこと誰も教えてくれない(笑)。最初は先輩ライターに付いてアシスタント的な仕事をしていましたが、2号目からはぜんぶ自分。一緒に取材に行くカメラマンさんに教わったりしながら、現場で覚えていきましたね」
 もしかして、「こんなハズじゃなかった」なんて思ったのでは?
「もちろん(笑)。なんでやっているのかわからない、という状態でした。やってもやっても結果につながらない。でも、ライターになって4ヵ月目に、“転機”といえるような出来事があって…。それ以来、迷いはなくなりましたね」
 その“転機”とは、「ダメ夫を改造する」というユニークな企画8ページを先輩と二人で担当したことである。まず、ダメ夫と素敵な奥様という組み合わせのご夫婦を、友人や知人、さらにはそのツテをたどって3組探すことからスタート。ご主人をカッコよく変身させて、二人でデートさせるという誌面構成のため、ショップ取材もあれば、デートシーンの撮影・対談もあり、やるべきことは多岐にわたる。しかも、原稿書きも含めて与えられた時間はわずか10日間。
「それはもう大変! 原稿書きなんて泣きながらやりましたよ。深夜、編集者との電話で、『もうダメ、寝ちゃいそう〜』って弱音を吐いたら、『寝ちゃダメ! あともう少し、がんばって!』って励まされたりして。でも、がんばった甲斐があって、このページはとても評判が良かったんです。『おもしろかったよ!』って。この一件が、ライターとしての最初の一歩一だったような気がします」

秋元恵美さんイメージA









 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戸惑う家族もやがて協力的に
この仕事だからこそ得たもの

 ところで、ライターとなった恵美さんに対して、家族はどんな反応を示したのだろう?
「夫は、最初、冷ややかでしたよ。ライターの仕事は時間が不規則で、夜が遅いんです。昼間は取材や撮影で出歩き、夜の8、9時から会社で打ち合わせが始まるという感じなので、快くは思っていなかったですね。子どもたちは中2と小6で、それぞれ塾に通っていたので、それほど不満は感じていなかったみたい。夕飯の時間には一時帰宅して一緒に食べたり、朝のうちに朝食、お弁当、夕食の下ごしらえを作ったりしていましたから」
 仕事に夢中になる妻と、それを快く思わない夫。よく耳にするパターンだが、恵美さんはどう対処したのだろう?
「それはもう超低姿勢!(笑)『好きなことをやらせてもらってありがとう!』と、つねに感謝の意を示しましたから、ケンカにはならなかったですね」
  なるほど、恵美さんのほうが一枚上手!? しかしながら、家事をできる範囲で精一杯こなし、仕事においても着実に実績を残していく恵美さんを見て、ご主人も次第に変わっていく。
「キューバに長期出張するとき、お手伝いさんを頼もうとしたんです。でも、三人でなんとかやるから大丈夫って。しかも、出張中には『何も心配しなくていいから、いい仕事をして、元気で帰ってくるように』とメールまで! ずいぶん変わったなあ、と思いましたよ(笑)」
 子どもたちも最初は母親がどんな仕事をしているのかわからなかったようだが、編集部を舞台にしたテレビドラマ『働きマン』を見てからは、「ママってカッコイイ!」とまで言うように。
「この世界に入ったことで、視野が広がり、ものの見方が変わりました。なにより子どもに対しておおらかになれましたね。それまでは“怖いママ”でしたから。中学に入れるまでは親の責任と思っていたので、勉強は絶対サボらせない! それが今では『そんなにがんばらなくてもいいよ』って言っちゃうほど(笑)。勉強だけじゃない。いろんな価値観があることに気付きました」




今後ライターとしてどう進むか?
新たな目標に向かって一歩一歩

 わずか1ページを仕上げることにも四苦八苦していた恵美さんも、今では多くのページを担当し、今秋からはもう一冊、『美STORY』も手がけるようになった。ますます忙しくなったが、なるべく家族の揃う土日は休むように心がけている。
「そうしないと夫とのコミュニケーションはとれなくなりますから」  息子たちは成長し、それぞれの生活が大事になっていくと、夫婦の絆を大切にしたいと改めて思うようになった。最近では、二人で日帰り温泉に行くのが楽しみという。
 さて、仕事もプライベートも順風満帆の恵美さんだが、正直なところ、ライターとして今後どうあるべきか模索中と打ち明ける。
「編集長が同じ大学の1年後輩なんですが、よく私に言うんです。50までに本を書けって。ライフワークとしてやっていく仕事をもたないと自分を見失ってしまう。ファッションは流れていくものだからって。耳が痛いけど、本当にそうだと思う」
 編集長いわく、学生の頃にあこがれていた場所にせっかくいるのだから、もっと“夢”に近づけるようにしなさい、と。 「彼の口から『ジャーナリスト』という言葉を聞くと弱くて…(苦笑)」
 本当に書きたいものって何だろう? 今後やりたいことって? あわただしい日常に流されそうになるなか、ふとよぎる思い…。 近頃は人物よりのものを書くことが増えた。人を書くのは永遠のテーマ。でもファッションを中心に書きたいとは思っているんです。40代になれば外見にその人の中身がにじみ出る。『いくつになってもファッショナブルでありたい』と自分も思い続けたいと読者さんにも思って欲しい。服が好きというのは、書くのが好きと同じくらい私にとっては大切な要素なんです。
誰もができるとは限らない、“あの頃の未来”に立つことができた恵美さん。今後、どんな一歩を踏み出すのか。悩みながらも、きっとチャレンジ精神に満ちた確かな一歩であることは間違いない。

2009.12

この人に聞いてみたいことD  

Q1. いま一番やってみたいことは?(仕事・子育て以外で)
う〜ん、仕事ばかりなので、“やりたいこと”を探したい!
Q2. 健康や美容で気をつけていることは?
気をつけていないので、これから気をつけようと思います! 仕事を通じていろんな方にお会いしますが、努力しないとキレイになれない、ということを痛感します。
Q3. 最近読んだ(観た)中でおすすめの本(映画)は?
『陰日向に咲く』劇団ひとり
Q4.お気に入りの一品を教えてください。
子どもたちが作ったポテトグラタン♪
Q5. 気分転換の方法は?
夫と二人で行く日帰り温泉。甲府盆地を見渡せる「みたまの湯」や、富士山を真正面に望む「ほったらかしの湯」はおすすめです!


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