楽しく生きる、カッコよく生きる 
mamalive Interview
作曲家 音楽プロデューサー ピアニスト 中村幸代さん
中村幸代さん
中村幸代さん


1967年、鎌倉生まれ。17歳から作曲をはじめ、1989年「YUKIYO」でインストゥルメンタルアーティストとしてデビュー。1996年ソロモン諸島で行われた国際交流基金後援、外務省各大使館主催による日本人初の公演は、文化交流の架け橋として賞賛を浴びる。1998年には長野オリンピック室内競技表彰式テーマ曲を担当。その後、数々のドラマやスペシャル番組、アーティストの音楽プロデューサーとして活躍。自身もアーティスト、作曲家としてアルバムやライブ活動など活躍の場を広げる。1歳9ヶ月の男児の母。

中村幸代さん  

「自分も子育てをする中で、いらいらしたり煮詰まったりするときがあるんですよね。そんなとき、どんな音楽を聞きたいかなと考えていたら今回のアルバムの曲ができました」一つずつ言葉を探しながら話してくれる中村さん。10/19に発売されるアルバム「Soleil」はインストゥルメンタルながらとてもアグレッシブな曲が多い。「今日より明日、元気になる音楽をみなさんに届けたかったんです」ヒーリングミュージックでももっと躍動的なものがあってもいいはず、家事や掃除をしながら鼻歌まじりで歌えるものがいいと思って作ったという今回のアルバムはラテンの要素もあり、聞いていてとても楽しい気持ちになる。ついつい口ずさんでしまう親しみやすいメロディーだ。

中村さんが音楽を習い始めたのは9歳のとき。「友だちが習っていて楽しそうだから」というのがきっかけ。実際に習ってみるとその楽しさにすっかりはまり、以来音楽一筋。高校の頃には音楽のプロで食べていこう、と決め、本格的にピアノを始める。20歳にプロプレーヤーとしてデビューし、音楽家として順風満帆のスタートを切る。「だけど、いざ夢がかなってみると、本当に自分は人を感動させる演奏ができているのか、何を持って感動してもらえるのか、と壁にぶつかったんです」一つには音楽を始めたスタートが遅かったというコンプレックスが、もう一つには何をしたらいいのか空っぽの自分があった。

壁を乗り越え進むべき音楽の道を見つけたのが23歳のとき。それが作曲だ。「17歳のときあこがれの先生に勧められて初めて作曲したんです。ものすごく大変で、たった8小節しか作れなかった。でも、それは誰も聞いたことのないメロディーで自分自身『これだ!』という手ごたえがあったんです」メロディーでだったら自分の中にあるものを伝えることができるかもしれない、中村さんは確信する。


もう一つ、中村さんの中にはとても大切にしていた宝物がある。それは「地球の存在のかっこよさ」だ。「小学三年生の頃、プラネタリウムに行ってとても感動したんです。この広い宇宙の中にあって地球だけが生命を育んでいる、なんてかけがえのない存在なんだろう、地球かっこいい!」この思いをメロディーで表現することはできないか、音楽で共有することはできないか。その思いが重なって中村さんは曲を作り始める。自然や宇宙をテーマにしながら聴く人の心にそっと寄りそうメロディーは好評で、作曲家としての道を歩みだす。

中村幸代さん コンサート
 
Soleil

作曲家、音楽プロデューサーとしてまたプレイヤーとしての活躍はめざましい。国際交流基金後援、外務省各大使館主催によるソロモン諸島で実施した日本人初の公演は、文化交流の架け橋として賞賛を浴びる。長野オリンピック室内競技表彰式のテーマ曲やドラマやスペシャル番組の音楽プロデューサー、三味線吉田兄弟、二胡奏者ウェイウェイ・ウーなど多数のアーティストのアレンジ・プロデューサーを手掛けている。プレイヤーとしても自らライブを開催するほか、東儀秀樹のコンサートツアーにピアニストとして参加するなど活動の幅は広い。が、本人は「演奏活動はやっぱり苦手で・・・。人より習い始めたのが遅いというコンプレックスと、失敗したらどうしようという思いが強くて。どこか逃げてましたね」

その気持ちは出産をすることで少しずつ変わってくる。「評価が気になる、完璧にこなさなければっていうがんじがらめの気持ちがほぐれてきました。子どもってほんとに素直で、純粋で。素な気持ちになれるようになったのは子どものおかげですね」

レコーディングのときもできる限り、お子さんを連れて行く。「ほんと、スタッフに恵まれています。夫も理解があるのでできる限り協力してくれますし」とはいえ、子育てをしながら作曲をするのは楽ではないはず。「締め切りがないときはいいのですが、締め切りがあると何をしていてもそのことばかり考えてしまいます。子どもが寝た後に、パソコンで曲を作ってそれをレコーディングで生演奏してもらったり、リズムを入れてもらったり。ピアノは朝子どもが起きる前に練習したり。練習しないと指が動かなくなって、それがまた不安になってしまうのでなるべく自分で時間を作るようにしています」

育児や仕事のことで行き詰ったり悩んだりすることもある。「そんなときに聞きたい音楽って何だろう、自分と同じように思っている人に元気になれる音楽を届けたい」という思いが、さらに強くなってきたという。小さいときから大事にしていた宝物が子どもができたことで、より明確に、よりメロディーにのせて音楽で共有したいという希望がはっきりしてきた。「今は暗いニュースが多いし、環境問題にしても戦争にしても明るい材料がないですよね。自分には音楽しかないから、音楽を通 してメッセージを発信していきたい。地球上にはもっとたくさんいろんな楽器があって、いろんな音楽があるということも作曲の中に取り入れていきたいし」音楽のことを話す中村さんは穏やかだが、とても真摯で静かな中にも情熱が感じられる。「音楽のプロになる」という夢がかなった中村さんの音楽に対する「夢」はまだまだ止まらない。

2005.10.10
 
中村幸代さん
 
Q1. いま一番やってみたいことは?(仕事・子育て以外で)
海外に住みたいです。 カナダなどがいいですね。
自然も多いし、差別も少なそうだし 。

Q2. 健康や美容で気をつけていることは?
食べること。
美容は姿勢をよくするように心がけています。
ベビーカー押したりしていると気がつくと猫背になったりしてるから(笑)

Q3. 最近読んだ(観た)お勧めの本(映画)は?
角田光代の『対岸の彼女』
30代キャリアウーマン独身の彼女と既婚子持ちの彼女。
どちらの気持ちもよくわかってとてもおもしろかったです。

Q4. お気に入りの一品は?
OGGI(オッジ)の生チョコレートケーキ。
牛乳と一緒にいただくのがいいんです。
Q5. 気分転換の方法は?
人に会うこと。
個人の作業が多いので子どもができる前は気がつくと
全然人と話さないこともあって・・・
人に会うと元気をもらいますよね。
◇中村幸代さんのホームページはこちら >>