「自分も子育てをする中で、いらいらしたり煮詰まったりするときがあるんですよね。そんなとき、どんな音楽を聞きたいかなと考えていたら今回のアルバムの曲ができました」一つずつ言葉を探しながら話してくれる中村さん。10/19に発売されるアルバム「Soleil」はインストゥルメンタルながらとてもアグレッシブな曲が多い。「今日より明日、元気になる音楽をみなさんに届けたかったんです」ヒーリングミュージックでももっと躍動的なものがあってもいいはず、家事や掃除をしながら鼻歌まじりで歌えるものがいいと思って作ったという今回のアルバムはラテンの要素もあり、聞いていてとても楽しい気持ちになる。ついつい口ずさんでしまう親しみやすいメロディーだ。
中村さんが音楽を習い始めたのは9歳のとき。「友だちが習っていて楽しそうだから」というのがきっかけ。実際に習ってみるとその楽しさにすっかりはまり、以来音楽一筋。高校の頃には音楽のプロで食べていこう、と決め、本格的にピアノを始める。20歳にプロプレーヤーとしてデビューし、音楽家として順風満帆のスタートを切る。「だけど、いざ夢がかなってみると、本当に自分は人を感動させる演奏ができているのか、何を持って感動してもらえるのか、と壁にぶつかったんです」一つには音楽を始めたスタートが遅かったというコンプレックスが、もう一つには何をしたらいいのか空っぽの自分があった。
壁を乗り越え進むべき音楽の道を見つけたのが23歳のとき。それが作曲だ。「17歳のときあこがれの先生に勧められて初めて作曲したんです。ものすごく大変で、たった8小節しか作れなかった。でも、それは誰も聞いたことのないメロディーで自分自身『これだ!』という手ごたえがあったんです」メロディーでだったら自分の中にあるものを伝えることができるかもしれない、中村さんは確信する。
もう一つ、中村さんの中にはとても大切にしていた宝物がある。それは「地球の存在のかっこよさ」だ。「小学三年生の頃、プラネタリウムに行ってとても感動したんです。この広い宇宙の中にあって地球だけが生命を育んでいる、なんてかけがえのない存在なんだろう、地球かっこいい!」この思いをメロディーで表現することはできないか、音楽で共有することはできないか。その思いが重なって中村さんは曲を作り始める。自然や宇宙をテーマにしながら聴く人の心にそっと寄りそうメロディーは好評で、作曲家としての道を歩みだす。
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