「出産のときも2日前まで体育館にいて、出産してからも一ヵ月後には大会で長野にいたんですよ」とは新体操ジュニアクラブを主宰する尾谷さん。ご自身は選手時代、ナショナルチームに所属し、世界選手権などにも出場している。 「引退後しばらくしてから、もう新体操はやめようかなと思った時期がありました。でも、離れてみてやっぱり新体操だなと思って(笑)」
クラブを設立して5年。「スポーツクラブのインストラクターや先輩の体操クラブを手伝ったりしていたんですけど、やっぱり自分のクラブを持ちたくて」 当初は7人しかいなかった生徒さんも今では50人。全日本クラブチャイルド選手権では優勝する選手も出し、ジュニアクラスでは有望クラブとして注目されている。
クラブの練習は幼児の週に1・2回というクラスから、選手になると月曜日から土曜日まで毎日。放課後、体育館を借りて行われる。日中も試合で使う曲を選んだり、振り付けを考えたり、衣装をデザインしたりと忙しく毎日が過ぎていく。「試合のスケジュールが年間で組まれているので、それに合わせてクラブの練習が決まっていきます。現在は自分ひとりでクラブを運営しているので、時間はいくらあっても足りないですね」
練習時間が放課後ということもあって、娘さんは一緒に体育館に連れて行っている。 「それまでは父母の方が練習に来るということはなかったのですが、出産後、一ヶ月休みを取ることになったときに父母の人が練習風景をビデオに撮ってくれたんです」それを尾谷さんが自宅で見て、練習の指示を出し、その後の大会に臨んだという。
「その後も自主的に父母の間で当番ができて、練習に来てくれるようになりました。練習の間、娘の面 倒を見てくれるんですよ」父母の方の尾谷さんにクラブを続けてほしい、という思いの強さが伺える。
「子どもができて特に変わったということもないのですが(笑)。でも、お母さん達の苦労はわかるようになりましたね。練習に来てくれる父母の方にいろいろ教えてもらったり。とても感謝しています」 |