グループ会社の同僚である榊原さんと松岡さんはほぼ同じ時期に社内で産休・育休を取る人がそれまであまりいなかった中、産休・育休を取り職場復帰をした。「自分たちは仕事に復帰しましたが、まわりの友達は専業主婦が多かったんです。みんないろいろな資格や技術を持っているのにもったいないなあ」と思ったのが、La Bicicletta(ビチクレッタ)を立ち上げるきっかけになったという。「バリバリと働かなくても社会参加できる場があるといいのにと思いました」
“Bicicletta”はイタリア語で「自転車」を意味する。「自転車に乗れるくらいまでの子どもを持つママを対象にしよう」と思ってつけたという。会員は2歳〜4歳の子どもを持つママが多いというが、新しい会員の中には0歳の子どもを持つママもいるという。「小さい子どもを持つママもやりたいことはいっぱいあるんです。でも、専業主婦だと子育てが主体なので、自分のことはなかなかできないのが現状だと思います。外に仕事を持っている場合『仕事だから』というとまわりは比較的協力してくれますが、子育てが仕事だとそこから抜け出すのは難しいですよね」だったら、専業主婦が気兼ねなく参加できる場を提供しよう、というのがLa Biciclettaだ。
「立ち上げて半年はああでもない、こうでもない、と企画を練り上げていました」半年の準備期間を経て、第一回のランチパーティを開催する。ちょっと贅沢な時間と空間が楽しめるランチパーティは好評で、口コミで会員が広がっていく。「パーティで知り合ったメンバーが仲良くなって、パーティとは別 にメンバー同士で集まったりもしているみたいです」現在、会員数は100人を超えている。
会員の中にはフラワーアレンジメントの資格を持つ人や料理を人に教えられるくらい上手な人がいる。その人たちに先生になってもらってお稽古サロンを開いている。「先生になってくださいというと、最初は『私なんかにはとてもできないわ』といわれます。でも、私たちが段取りをして、進め方を提示すると『だったらやってみようかしら?』となるんです」お稽古サロンが終わると先生をしてくれた会員は『私にもできた!』、生徒としてきていた会員は『私にもできるかも』、と双方に自信がつくという。「みなさんに喜んでもらえるのが本当にうれしくて」 |