赤ちゃんを運ぶ(Carry)のではなく、肌を密着させ赤ちゃんと常に一緒にいる「赤ちゃんを着る(wear)」という考え方がアメリカをはじめ、日本でも徐々に広がりつつある。その道具として話題をよんでいるのが「スリング」。
スリングをネット販売し、昨年には自由が丘に直営店をオープンさせたのが北極しろくま堂の園田さん。「スリングとの出合いは衝撃でした。赤ちゃんは母親と密着している安心感でぐずらない。自分も両手が使えて肩や腰の負担が少なくて楽なんです」
園田さんがスリングと出合ったのは、一人目を出産後、子育ての自然食サークルでの活動を通 してだった。「仕事を辞めた後も社会的に働きたい、という気持ちはずっとありました。一人目を出産した後、その気持ちが強くなって」情報交換をする場として、子育てサークルを立ち上げる。「二人目を出産して、自分で実際にスリングを使ってみてそのすばらしさに驚きました。これはみんなに教えるしかない!と、使命感に燃えましたね(笑)」
実際に園田さんがスリングを使いはじめて3ヶ月経った頃、ある講演会で会った方にスリングの使い方を教えてもらう。「その使い方、間違ってるわよって言われて(笑)。きちんとした説明書があったわけでもないから仕方ないんですけど。着付けと一緒でちょっとしたコツをつかむとさらに使い勝手がよくなるんです」
このあたりを引っ張ると赤ちゃんの体勢が楽になる、こんなときはこっちを引っ張る、などちょっとした使い方のコツがあるのだという。園田さんはスリングの良さに二度、衝撃を受ける。
当時、スリングはアメリカ製しかなかった。「日本では母乳育児をすすめるボランティア団体が紹介していたので、その団体の許可を得て、その団体から購入し販売していました」 一歳児検診などのときに育児に悩む母親に知り合いの助産師さんがスリングを紹介し、興味がある人のおうちに園田さんが出向き、使い方などを説明する。 「スリングの使い方を実演すると、みなさん、私と同じような衝撃を受けるんです(笑)これはもっとたくさんの人に広めなければいけない!」とネット販売を決意する。 |