幼い頃から生物が好きだったという田村さん。理科の教科の中でも生物の細胞分裂や生きる仕組みに興味があったそうです。将来は科学者になりたいと思いつつ、医学部に進学。この頃から医師への道を歩み始めました。
「患者さんと実際に会って診察のまね事をするという臨床実習を体験し、人と話すことがおもしろいなと思い、臨床の道に進もうと思いました。その後小児科医を目指したのは子どもは具合が悪いとぐったり、元気になるとニコニコ笑顔に・・・と病気が良くなったかどうかはっきり分かるところがいいと思ったから。入院中のお子さんが少し元気になって遊べるようになったのを見たときすごく嬉しかったです。そんな出来事がきっかけですね。子どもは未来が開けてる感じもしますし・・・。子どもの未来をつくる手伝いが出来ればいいかなと考えたんです。」
子どもが大好きとおっしゃる田村さんは現在、ご主人のお父様が開業されている病院の2階で小児科医として活躍中。お子さんが生まれ、「子どもとなるべく一緒にいたいから」と思ったのが始めるきっかけとか。それ以前は精神的にも体力的にもハードな時代だったそうです。「現在でも世間では小児科や産婦人科の先生はハードだと言われていますよね。大きな病院で当直をすると夜中に何十人も診ることになります。また重病のお子さんを診ることになると365日休みなく働くようになるのです。ですから体力的にハードになりますね。最終的に残念な結果になってしまったときは精神的にもハードに・・・。でも喜びもたくさんありますよ。がんばって元気になって退院してくれると子どもとその親御さんに感謝されたり子どもの笑顔を見たりするとうれしく思いますね。付き添っていたお母さんが不安そうな姿がどんどん頼もしくなっていくのを見るととてもハッピーな気分になります。」
また小児科ならではの嬉しさというと、生まれたばかりの時に見ていた赤ちゃんが幼稚園、小学校と成長過程を見ることが出来るところだそうです。「男の子は年令が高くなってくると無愛想になるのがまた可愛らしく思えてしまうんです。小さい時から見ていたお子さんが大きくなるにつれて丈夫になって病気をしなくなり、病院に来なくなるのは寂しいことだけれども、病院に来ないってことは健康だからってことなので嬉しいことなんですよね。」
今や「夜間救急のコンビニ化」と言われている小児科。一番夜間診察が多いそうです。「今の若いお母さんたちは初めての赤ちゃんだと何か起きると不安になり、すぐ病院に行かなくちゃと思うみたいです。新米ママが子育てのノウハウを何も分からないのは当然。私も小児科の知識はありますが、長男を育てるときは不安でいっぱいでした。昔はおじいちゃん、おばあちゃんがお家にいていろいろアドバイスをしてくれていたのでママも落ち着いて子どもみることが出来たんですけどね。私はその役目としてママ達の心配な気持ちを少しでも和らげるお手伝いをしたいと思っています。」
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