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mamalive Interview
芝居創造ユニット 東京Ne+wS 奈々恵 +Nヲ 東京Ne+wS 奈々恵 +Nヲ
東京Ne+wS 奈々恵 +Nヲ


1997年、奈々恵が大学の同級生と旗揚げ。初公演には現在多方面 で活躍している多才な役者陣が参加。「2回目以降の公演はもっと力をつけてからにしたい」という思いから、活動を一時休止する。ついに2002年、満を持して活動開始。現在のメンバーは、演出家であり役者でもある奈々恵(ななえ)、脚本家であり出演することもある+Nヲ(なお)。公演ごとに役者・スタッフをプロデュースして芝居をするユニットとして活動中。毎年、春と秋を中心に年2回の公演を行っている。奈々恵は2000年に結婚、 +Nヲは1999年に結婚し、2歳になる女の子の母親である。

東京Ne+wS +Nヲ 東京Ne+wS 奈々恵  

「やっと、東京Ne+wSとして行きたいところが見えてきた気がしている」そう語るのは、10月に下北沢OFFOFFシアターでの公演を無事終えたところの奈々恵さんと+Nヲさん。二人は一見やわらかな雰囲気を漂わせるおだやかな女性だが、舞台のたびに役者やスタッフをプロデュースし、本人たちが演出・脚本・出演を手掛けるユニットとして活動を続けている。

前作『十月の髭/シンコペーテッド・クロック』では、 食品会社に勤める女、女の夫、夫の不倫相手が登場する。そんな状況の中で、大人特有の「隠す」という気持ち、本音と建て前の狭間にある微妙な気持ちの襞を、言葉ではなく、役者の心を通 して表現している。二人が創る芝居には、悪い人がほとんど出てこない。そこにリアリティではなくファンタージーを感じる観客もいるだろう。

「芝居ではありのままの生活を見せても仕方がない。現実の生活では人間関係に悩んだり、嫌なこともあります。せめて芝居だけは“あっ、これでいいんだ”とホッとしたり、“明日からがんばろう”という気持ちになる空間にしたい」と奈々恵さん。わざわざチケットを取って観に来てくれる人がいる。たまたま通 りがかって観てくれる人もいる。芝居を観る人の時間を拘束しているのだから、漠然とでもいいから何かをつかんで帰ってもらいたいという思いが二人にはある。

芝居への情熱が強いとはいえ、幼い子どもを持つ+Nヲさんが芝居の仕事を続けることは、それほど簡単ではないはず…。
「脚本を書くことは、生活サイクルに組み込まれている感じです。実際に書くのは舞台の1ヵ月前の1週間ほど。それが年に2回。それ以外は、娘を育てながら、週末には主人にお願いして、好きな芝居を一人で観に行く。普段の生活の中でいろんな刺激を受けることが大切なんです」

東京Ne+wS 稽古
 
東京Ne+wS「十月の髭・シンコペーデットクロック

書くことで役者とつながる、友人とつながる、家族とつながれるという+Nヲさんを支えているのは、ご主人の理解だけではない。奈々恵さんの芝居や仲間への気持ちも大きい。
「芝居をやっている人は、夢を売るのが仕事。舞台では夢を売り、現実では自分の夢を叶えるというのが理想かもしれません。でも、小劇場でやっている人は、結婚はできても子どもはなかなか産めないというのが事実。そんな状況も自分たちで変えていけると思うんです」
子どもがいても芝居が続けられる環境を自然につくってきた奈々恵さんは、みんが好きだから、みんなのいいところを一人でも多くの人に伝えたいという思いで演出を続けてきた。

そんな奈々恵さんにも人生のプランがある。アルバイトでやっているベビーシッターの経験を踏まえてのビジョンだ。
「結婚して4年が経ちますが、3年後くらいには私も子どもが欲しいと思います。舞台と舞台の間を計算して産もうかと…。私が子どもを産んだら、+Nヲがベビーシッターをしてくれる約束なんです(笑)。こう思えるのも+Nヲのおかげ。子どもを産んでくれてありがとう!」子どものシーンに限らず、子どもを産んだことで書けるセリフがある。シーンに真実味が加わる。子どもに触れることで、演出に深みが増すこともある。+Nヲさんが子どもを産む、奈々恵さんが子どもと関わる、そのタイミングがよかったのだと二人は言う。

「これからは30代以上の、人生の酸いも甘いも経験した女性にもっと楽しんでもらえる芝居を手掛けていきたい。子どもを産んだ女性が観て共感できる、何かをつかんでもらえる作品を増やしていきたい」ママとして、女性として、自分自身として活動を繰り広げる東京Ne+wS。二人が企画する芝居は、下北沢のOFFOFFシアターで上演されることが多い。その理由は、下北沢は交通 の便もよく、街自体にいろんなものが揃っているからだ。観に来る人の利便性を大事にしている二人は、いずれ余裕ができれば、仮設の託児スペースをつくり、誰もが芝居を観られる環境にしたいと言う。東京Ne+wSは、自分たちのやりたいことを貫き通 すことで、母親・女性をという既存の枠をどんどん広げている。次回、来年の5月の公演では、どんな芝居を見せてくれるか楽しみだ。

 
東京Ne+wS 台本
東京Ne+wS 公演
1997年 『LIVING GAME』/新宿パンプルムス
2002年 『なかなか上陸できない』/下北沢OFFOFFシアター
2003年 『モンキーマン(仮)』/下北沢OFFOFFシアター
『やわらかい夜に、ボクは壊れる』/下北沢OFFOFFシアター
2004年 『ここにはいない』/下北沢OFFOFFシアター
『十月の髭/シンコペーテッド・クロック』/下北沢OFFOFFシアター
東京Ne+wSのホームページはこちら! >>go!


 
Q1. いま一番やってみたいことは?
奈々恵/ごはんが食べたい。(この日、インタビューが長引きお昼抜きだった…)
+Nヲ/1週間くらい、寝たい。

Q2. 自分のどこをほめられるとうれしい?
奈々恵/成長っぷり。普段見せないようにしているから、とくに。
+Nヲ/どこでもうれしい。ほめられないとダメなんです(笑)。

Q3. 今までで一番恥ずかしかったことは?
奈々恵/クサイことを言ってしまったとき。この前は、役者さんに「この作品への愛を感じない」と言った。その後、すっごく恥ずかしくなりました。
+Nヲ/自分の結婚式。てれ屋さんなんです 。

Q4. 最近いつ泣いた?その理由は?
奈々恵/先日の芝居の打ち上げ後、家に帰って。感動がおそってきた。大入袋に書かれた、みんなからのメッセージを読んだときも号泣。
+Nヲ/新潟の中越地震のニュースを見て 。

Q5. あなたがすごく感動した映画は?
奈々恵/『ポストマン・ブルース』堤さんが好きなんです。
+Nヲ/『運動靴と赤い金魚』子どもが家に帰れないという気持ちにジーンとした。あと、最後の金魚がよかった。