母親塾

東紗千子さん 株式会社シュガー・マトリックス 代表取締役「東紗千子」さん
<Profile>
株式会社シュガーマトリックス
代表取締役 東紗千子さん

1948年東京生まれ、大妻高校後、2年間「シャロンドシャポー」という帽子の専門学校に通う。絹の糸で編んだ、宇宙と花の2つを『マイ フェイバリット シングス』という提案で帽子にした作品が「装苑賞」に選ばれる。その後広告代理店・アパレルを経て、32歳で『潟Vュガー・マトリックス』を設立。

潟Vュガー・マトリックス
「STRAWBERRY FIELDS」 http://www.sugar.co.jp/

一人目の出産の時は、「モノを作りたい!」という想いで入社したエプロン会社に勤め始めたばかりの頃。上司の理解もあってそのまま仕事を続けることに…。「出産前日まで働いていたんですよ。もっとびっくりしたのが、出産後入院している病院まで仕事を持ち込まれたときかしら。1週間で復帰もしました。」子育ての環境は良かったとおっしゃる紗千子さん。「私の母が近くにいたので、仕事復帰後はほとんどお願いしていました。」
32歳で「潟Vュガーマトリックス」を立ち上げた後、36歳で二人目の泰兵さんを出産。それまで紗千子さんは休まず働いてこられたそうです。「泰兵を出産した頃は、会社を立ち上げて4年目。お兄ちゃんは10歳になって、精神的にもだんだん難しくなってくる年頃だったので悩みも多く、一番大変な時期だったかもしれませんね。中学に入ってイジメに遭った時も、一緒に悩み、考えました。私は自分の中で、優先順位としていつも子どものことを一番に考えていました。お兄ちゃんにアドバイスしたのは『何でもいいから一番になってごらん』でした。それから一生懸命勉強をして、学年で一番の成績を取ったんです。それから本人も自信が持てるようになり、周りのお友達も『こいつは意外とスゴイんだ』と見方が変わり、イジメもなくなったんです。」


“仕事と子育ての両立”とても難しそうに思えますが、紗千子さんのとってはそれほど重荷には感じていなかったとか。「あまり仕事をしているから子育てが大変!と思ったことはありませんでしたね。子どもがしっかりしていましたので、自分の力で育っていってくれたところもあります。子どもたちの『ありがとう』の言葉を聞くと、疲れも吹き飛びました。子どもたちの笑顔に支えられました。私が子どもたちに育てられたようです(笑)」



「泰兵は小学校の頃から、お手伝いさんに見てもらうことが多かったので、寂しい思いをさせてしまったかなとは思っています。小学校5年生くらいまでは一緒に寝てましたよ。スキンシップをしてくれることが私も嬉しかったですね。6年生になると少し反抗期が出たのか、“かまってくれるな”みたいな雰囲気を出し始めたんです。寂しかったですけど、これも成長のひとつの喜びかなと思いました。」
そしてさらに子育てを振り返っていただきました。「お兄ちゃんは言わなくても自分で勉強を進めていった子だったんですけど、泰兵は全く違ってなかなかしてくれなくて…。2人とも自分の進路については、自分の意思で自由にさせていました。ただ、大学進学の時に浪人はしないで欲しいと言いましたね。学校が全てではないですし、どんな学校に入っても、そこで一生懸命学んで、人間性を磨いて欲しいと思いました。」
現在、泰兵さんは、父親の会社『潟hヴァ』(生地の会社)で修行中だそうです。

「私は必ず子どもを守るというスタンスでいます。見守っていますが、べったりそばについているわけではありません。朝起きて『おはよう』と声を掛けた時の子どものふとした瞬間やすれ違った時の雰囲気などを読み取ったりするのです。なにげない行動からSOSを発生していると思います。それを逃さないようにするのが親の役目。その子を感じてあげることが大事だと思っています。時間をかけて向き合う時と、さらっと流す時とメリハリをつけながら親子のバランスを保っています。」

最後に… 「人生のゴールはまだまだ遠くにあるので、これからも私は走り続けます。自分の人生ですから自分自身も楽しまなくては。そうすれば子どもの人生も自分の人生も充実するのではないでしょうか。」






東紗千子さんの息子さん 息子さんの泰兵(たいへい)さん
『自由に育ててくれ、時には母の助言で修正。私にとって母の存在は大きかったです』


「小学校に入ってからはお手伝いさんにお世話になることが多かったですが、土日は家族で一緒に過ごしていました。自分の家庭はこれが普通なんだと割り切って楽しんでいましたね。お手伝いさんと過ごす時間も楽しくて面白かったですよ。母の私に対する想いは常に感じていましたので、寂しくはなかったです。自分の好きなように自由にしてくれたことを感謝しています。進路で悩んだときや人生の道をはずしそうになった時は、矯正してくれました。母の言うことは今になってみると正しいことを言っていたなと思いますね。今の母は若々しくて、将来、奥さんにするなら母のような女性がいいですね。かっこいい、素敵な女性としてみています。」
伊原純子 受講を終えて・・・

東さんとお話をしていると“強さ”を感じました。
母として、女性として、確固たる信念をお持ちです。 私も働く母として、日々葛藤しています。仕事と子育ての間で罪悪感を持ち、子どもを預けることに申し訳ないという気持ちを抱いたり…。
でも今回の講義で、その気持ちがスカッと吹っ飛んでしまいました。なんといっても、泰兵さんのコメントに救われました。私の息子も20年後にこんな思いでいてくれたらという願望をもちながら…。そして自分の人生を楽しみたいと思います。
 
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