伊原純子の“女でよかった”

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vol.5
『幸せがいっぱい』
 
 
私の大好きな本「たったひとつのたからもの」は、私に「生きる事」をあらためて教えてくれた大切な本だ。

1歳までしか生きられないと宣告されたダウン症の秋雪くんが6歳まで生きることが出来た。たった6年だったかもしれないが、一瞬一瞬を力いっぱい生き、お父さん、お母さんの愛情が満ち溢れている人生だった。1ページ、1ページめくるたび涙が止まらなくて、目がはれるほど泣いた。そこには、1年、1ヶ月、そして1日でも長く生きられたこと、たくさん笑ったこと、普通 は当たり前に思うようなことを、ひとつひとつ大切に、幸せに感じている姿があった。

欲張りな私はなんて贅沢なんだ…と反省させられる。私は必ず明日が来ると思っているし、いつまでも健康でいられると思い込んでいる。欲しいものを買い、食べたいものを食べ、不満を言ったり、怒ったり・・・。泣いた後、ふと自分を見つめ直してみた。私にとって「幸せ」って何?

子どもが一人遊びをしている後ろ姿を見ながら料理を作っているとき、子どもがお弁当箱を空っぽにしてきてくれたとき、子どもが私にぴったりくっついてTVを見ているとき、子どもが寝てから主人と二人でゆっくりお酒を飲んでいるとき、みんなで笑っているとき・・・。いつも私は幸せだった。そう、私の周りには幸せがいっぱいあった。独身の頃はこんな風に感じることは出来なかったかもしれない。

かけがえのない人との出会いがあり、この本との出会いが私をこんな気持ちにさせてくれた。
今日いっぱい笑えた。きれいなものを見ることができた。やさしい気持ちになることができた。いっぱい抱きしめた・・・。
こんな風に感じていると、人にももっとやさしくできるような気がする。これからは、いつも「幸せがいっぱい」を感じて生きていこう。


伊原純子
 
 
 
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