伊原純子の“女でよかった”

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vol.21
『長男の嫁』
 
 
主人は5人兄弟の一番上。そうです。私はなにをかくそう長男の嫁なのです。
親戚一同は大阪と東京に別れて暮らしていますが、お盆とお正月にはみんなが集まります。うちの場合、両親と同居しているわけではないのですが我が家が実家となるんです。年に2回は総勢大人10人子供4人犬1匹が大集合。
みんなあっさりしているので「嫁いびり」なんてものは発生しないのですが、それぞれ自己主張の強さは甲乙つけがたいといっても過言ではありません。普段はいいたいことをいう私でもこの時ばかりは謙虚にしている・・・つもりです。とりあえずこの期間はお給仕に徹しています。
お盆とお正月はただ集まるだけでなく同時に法事を行います。法事といっても仏壇にフルーツやお菓子のお供え物があり、お坊さんが袈裟をきて登場し長いお経を唱える日本式ではありません。韓国式のため全く形式が異なります。
簡単にいうとお供え物がもっと豪華、お坊さんは来ない、お経もない、仏壇もない、そんな感じです。

まずお供え物、ナムル3種、チヂミ3種、イカの煮付け、鯛の塩焼き、トックスープ、焼肉、ゆでたまご、のり、ごはん、フルーツ3種、お菓子3種、お酒。
味付けはこしょう、にんにく、とうがらしは使わない。供え方にも決まりがあり右から赤いものを並べ、フルーツは少し包丁でそいで並べる。
前日に買出しに行き下準備をし、当日の朝8時くらいから仕上げにとりかかる。
出来たものと位牌、お線香をテーブルに並べ全員でお礼(おじぎ?)をする。手をあわせるだけでなく、アラーの神にお辞儀するような感じ・・・?わかります?「ははーーーっ」て感じですよ。これが初めてやったときはなんだか恥ずかしくて。今でもあまり慣れていませんが。
それを2回ほど行って、作ったお供えをみんなでいただきます。それが我が家の法事。

簡単なようでなかなか大変。結婚して一度目の法事はやり方がわからないから女性陣が作る横でウロウロしてばかり。なんだかそれがくやしくて・・・できなくて当然なんですが・・・そんなときにも負けず嫌いの私の性格がむくむくと出てきて次回の法事では完璧にしてやる!!といきごみ、予行練習を2回もやりました。
2回目以降は成功か・・・と思いましたがなにかとチョンボありです。お正月には肝心の鯛を買うのを忘れたり、桃のお供えがダメなのに2回も買ってしまったり、先日のお盆も鯛を焼いているのを忘れていてから揚げのように焦がしてしまったり・・・でも成功もいっぱい。チヂミがおいしい、タレも最高とお褒めの言葉も頂戴します。かなり手際もよくなったから韓国家庭の法事料理のケータリングを仕事にしようかと思うくらいです(笑)

誰も「長男の嫁だから」とか「長男の嫁のくせに」とかいう人もいないのですが私一人が「長男の嫁らしく!!」なんて完璧にしようとはりきっているようです。そのうちチマチョゴリを着て法事をしているかもしれませんね。
皆さんも実感しているかと思いますが結婚は二人だけの問題では済まないですよね。家族が増えるということはかなり大きいことです。私なんかこの4年で主人プラス12人の親戚が増えたのですから!!おまけに自己主張が強い人間の集まりですから時々些細な揉めごとも発生します。そんなときは私と次男の嫁、三男の嫁同士が目で語っています(笑)正直、盆と正月はゆっくりしたいです。あっ!!いけない!!このままいくと愚痴がエスカレートしそうなのでこのへんにしておきます(笑)
でも私はなんだかんだいって「長男の嫁」を楽しんでいるのかもしれません。
長男の嫁つながりの皆さんがんばりましょう!!

伊原純子
 
 
 
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